新しいCT機器のご紹介
当クリニックに於いて2013年1月より東芝メディカル社製16列CTが稼働します。従来の当院で使用していたCTに比べ、撮影時間は半分ほどになりますので、患者様の検査時の息止めはだいぶ楽になると同時に照射時間も短くなります。胸部の撮影時間は10秒程です。スライス厚は全身用CTとしては世界最小の0.5mmです。
逐次近似再構成法の原理を応用した画像再構成により、被曝線量もより少なくなります。
低線量肺がんCT検診
人間ドックのオプションにもなっている、低線量肺がんCT検診が特にお薦めです。胸部単純X線写真では見逃してしまうような淡い腫瘍がCTでは、はっきりと確認できます。メーカーによると被曝線量は、5.43mGy(CTDIvol)と腹部単純X線検査と変わらないほどの低線量です。
MRIとCTとの比較
MRIとCTとの比較をした時、MRIは内臓や筋肉、椎間板などの軟組織の描出に優れていますが、骨や歯などの硬組織や空気を含む肺はCTの方が得意とされています。また空間分解能、時間分解能はCTの方が優れています。MRIの最大の利点として、X線被曝が無いことがあげられます。しかしながらMRI検査を受けることができない方(体内に金属がある方、ペースメーカー等の医療機器の装着者)はMRI検査は禁忌となっています。多くはないですが閉所恐怖症の方もMRI検査の状況に耐えらないので、CT検査の方が良い場合があります。